暗黙知となっていたベテラン知見を可視化し、若手に伝承

支援内容
  • 生産デジタルアセスメント(MaPDM-A)

クライアントの概要

社名重工メーカーB社
事業内容鉄鋼メーカー、自動車部品Tier1
組織規模11,200名

プロジェクトの概要

プロジェクトベテラン知見の可視化と形式知化
実施期間約9か月
実施部署素形材事業部門
サービス生産デジタルアセスメント(MaPDM-A)

プロジェクトの背景

鉄鋼材料が高騰し鉄鋼製品・部品の利益が圧迫されていたことに加え、感染症の流行により、自動車業界の売上が減少。この影響で連結経常利益が赤字となり、利益改善へ向けた活動に重点を置いていた。

抱えていた課題

  • 製品設計や提案は高い評価を受けているが、量産段階での歩留まりなどに改善の余地がある
  • 製品価値に見合った価格を設けられていないケースがある
  • 設計力と大型機械の能力を組合わせた活用ができておらず、モノづくり全体の総合力が足りない
  • ベテランに依存した業務があり、若手の教育や企業全体での知見活用ができていない
  • ベテランの退職時期が迫っているが、知見が標準化されていない

実施内容

プロジェクトのゴール

  • 工場生産状況の現在地把握
  • ベテラン知見の可視化と形式知化

実施内容

  • 工場生産状況のアセスメント
  • 生産管理業務の知見の可視化と構造化
  • 設計DR体系の見直しと設計知識の可視化

取り組みのポイント

  • 生産管理業務担当のベテラン社員の知識を可視化・構造化
  • ベテランがひとくくりに捉えていた事象に優先順位をつけ、パラレルではなくシーケンスに思考を再整理
  • 可視化・構造化したベテラン知見をルール化し手順書化

成果物

  • ベテラン知見の思考可視化資料
  • 生産管理業務のデジタル手順書

成果

  • ベテラン業務を体感80~90%の精度で実現(生産計画の完成度)
  • ベテラン知見の伝承と社内業務の標準化
  • ベテラン不在時の業務安定化
  • ベテラン退職による知見消失リスクの回避

お客さまの声

数か月支援していただいた。現場のキーマンを巻き込んで進めるのがうまく、ベテラン社員が「私のノウハウをもっとも理解しているのは自分の次にオーツーさん」と話していた。ベテランの知見を手順書化したことで、それまでベテランにしかできなかった業務が、少しの補助で他の社員も実施できるようになった。他にはわかりやすく説明資料をまとめていただき、それをそのまま上長へ報告できたのも助かった。

依頼内容がお決まりではない場合でも
課題の整理からお手伝いします

製造業の業務プロセスを熟知しているコンサルタントが、
お客さまのお困りごとをお伺いします。お気軽にご相談ください。

まずは話をしてみる