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一番の難題だった設計

「直ぐに壊れる金型を設計しろ」と上司に言われました。
当時は20代前半のヤングだったので、この人大丈夫か?と率直に思いました。

しかし実際に設計を進めると、なかなかどうして難しい内容でした。
品質UPやコスト低減とは違い、何をどうすれば壊れてくれるのか手探り状態です。

 

結果、金型のプレートを極限まで薄くして、製品仕様が満足できるギリギリの線を探しました。
でも、目標としていた100ショットで壊れたり、製品が取れなくなる金型は出来ませんでした。

 

30年経った今でも、材料を変えたり、金型構造を変えたりと案は出てきますが、それでも100ショットでは壊れそうにありません。

 

上司と同じ年になり今考えると、当時から設計は前の類似製品を複製して進める云わば流用設計が主流でした。
その為、何でこの寸法、公差なのか分からず設計していた新人に、設計の考え方を学ばせたかったのかと思います。
おかげでそれから、自信を持って寸法や公差を決められる設計者になった気がします。

 

コンサルタント:M