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日経ものづくり/「出る杭」を育てる時代 第1回 イノベーションを起こす歓迎すべき「出る杭」

戦略ディビジョン プリンシパル 横田 宏信

 

「先生、僕たちは、本当に変わりましたよ」─ 。研修初日には「意味が分からない研修」とこぼしていたリーダー格の受講生が、1カ月後にそう言った。2014年秋から年末にかけて、大手メーカー3社の幹部候補生15人を集めて実施した「出る杭」を育成する研修、「出る杭研修」でのことである。

 

そのときには、既に他の受講生たちからも「今まで、いかに自分が何も考えてこなかったかが分かった」「周囲から、『本質』が口癖になったと言われる」「もっと視野を広げて考えてみたら、と部下に言うようになった」といった声を聞いていた筆者は、感極まって不覚にもしばし言葉に詰まってしまった。やはり、「出る杭」は、育てることができるのだ。

 

■「出る杭」は、火星人?

 

出る杭研修の狙いは、事業を牽引するイノベーティブな発想ができる次代のリーダーとしての「出る杭」を育成することにある。本コラムでは、その研修プログラムの内容を基に、出る杭を育てるための基本的な考え方について解説する。
そもそも「出る杭」とは、一体、何なのか。巷での「出る杭」の解釈は、「奇人」「変人」から始まり、「とがった奴」や「生意気な奴」「わがままな奴」「出しゃばり」「跳ねっ返り」「問題児」「異端児」「野生児」などと賑やかだ。果ては、もはや人間ですらない「火星人」と言われることもある。いずれもあまり好意的な解釈とは言いがたい。つまり、「出る杭」は歓迎すべからざる人間であり、故に「出る杭」は叩かれる。
しかし、見方によって、「出る杭」の解釈は、全く異なるものになる。—

 

(続きは、下記よりPDFをダウンロードしてご覧ください)

 

出典:PDFを含む掲載記事は、日経BP社『日経ものづくり』 2015年2月号 p102~107「『出る杭』を育てる時代」より、日経BP社の了承の下、掲載しております。